私たちが育った家

 

 

音楽が苦手な人ってそう多くないんじゃないかと思います

 

ジャンルは様々であれ、好きなアーティストや曲はありませんか

 

 

音楽無しでは生きていけない、という声を時々耳にします

 

私もそのなかのひとり

 

音の連なりや重なりに突き動かされたり、飽和されたり、

 

それら無しにここまで生き抜くことはできませんでした

 

 

文字は存在しなくても、音楽が無い民族はいないといいます

 

 

私たちの、魂の音

 

 

 

hammockというアメリカ出身二人組の音楽アーティストがいます

 

 

その方を含む、現在 日常的に聴いている音楽たちは

 

ハタチ頃に聴き漁った熱の延長線です

 

それなので、hammockを知ったのも、かれこれ15年近く経ちます

 

 

 

アニメ、ゲーム音楽が大好きだった小中学時代

 

その後j-pop、ロックもほんの少し嚙るのですが

 

アイドルや流行曲に影響されることってほとんどなくて

 

私の年代でいうと

 

chara、椎名林檎、kinki kids、L'Arc〜en〜Ciel、Mr.Children、浜崎あゆみ、ゆず、スピッツ、ハロプロ...などなどが

 

世代、と呼ばれるのかなと思うのですが

 

友達が聴いていたから、テレビで流れていたから聴いたことある、というぐらいなもので

 

メインストリート曲やアーティストにはちんぷんかんぷんです

 

 

否定的な考えではなくて、単に共感できなかっただけのことです

 

 

当時 CDを買うなんてやっとの事でした

 

誕生日などのプレゼントに親から買ってもらって

 

るろうに剣心、 FFシリーズ、chrono cross は中毒でした

 

 

 

高校に上がると、日本や海外のバンドが好きになってきて

 

そう、この頃はやっとMDを手にできて

 

まだまだメジャーでなかったレミオロメン、アジカンを通学中、授業中もこっそり聴いた

 

周りに誰ひとり知る人がいなかったなんて、今や驚き

 

 

 

...なんて、語り出すとキリがなくなるので端折ると

 

ハタチくらいになって、大学友達からの影響もあり

 

インストゥルメンタルというジャンルがあることを知ります

 

 

これまでたくさん好んで聴いた曲の数々は、歌のないものがほとんどだったので

 

自分は元々それを知っていたし、聴いていたんだと衝撃的でした

 

 

と、同時にインストバンドの存在も知り、音楽で踊る楽しみを獲得できたわけです

 

 

いやいや止まらない、止まらないです、音楽話

 

 

ポストロック、アンビエント、エレクトロニカに深く共鳴、呼応できる瞬間が多く

 

私にとっては相性がすこぶる良いようです

 

 

 

hammockはとても壮大で、悲哀を帯びつつも

 

そっと背中に手を添えてくれる、仄かなあたたかみを感じます

 

 

そんな彼らの曲で大好きなのが

 

 

the house where we grew up

 

この記事のタイトルです

 

 

 

なんだか、とても意味の深い言葉だと受け止めて

 

育った家というのが、本来の街の姿・日常のように 私は見えて

 

この数ヶ月で激変した私たちの生活に響き渡るようで

 

 

振り返らない人はいないと、隠喩しているみたいに

 

 

この曲を聴きながら つい最近まで在った日常という当たり前を

 

その風景を頭に浮かべる度、じわりと涙が滲むのです

 

 

 

photo /

 

左)黙々と豆皿を作る毎日

 

右)忘れかけたお出かけの仕方、豊田市美術館へ